アフ クリントの黄と青 ── ヒルマ アフ クリント展を観て
アフ クリントの黄と青
成人期NO.5という題の「最大物シリーズ」の前に、小半時は座っていたと思う。大きな花が描かれたモーヴピンクの大画面の前、花が咲くために植物はどのようにエネルギーを使うのか? 描かれた黄と青の秘密を解こうとして。

黄と青は命を育む太陽光と水・・・火と水、ひみず、ひみつ。オカルティストは物質に隠された内面の意味を紐解く。火は魂のエネルギー。命にうるおいを与えるのが水。主キリストが十字架上で息絶える時、渇くと言われた意味がここにあるかな。
エネルギーと水は天界から降り注ぎ、地上の命と水もまた天へ戻って循環する。上にあるごとく下にも。自分が先に在るんじゃないんだよね。天の方が先なの。私が感知できるのは、せいぜいこのくらいだけど、言葉にならない汲めどもつきぬ印象を自分の中に留めようと、ずっと絵の前にいた。

蜂がとまっているのかと思ったら違った。陰陽の一致らしい何かだった。
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