横たわる女
横たわる女
恋人たちのところで描いた「横たわる女」について新発見をした。あれは愛の詩ではなくて、惨殺された女性像をモチーフに、内乱が続くスペインの行方を嘆いた詩だったのだ。
対訳と解説付きのロルカ詩集:平井うらら訳(影書房) たいへん興味深く拝読中。平井先生は「横たわった女」と訳している。
作者のロルカはファシストに暗殺されているから、彼の心の中には、いつも死の予感があったに違いない。ロルカの戯曲「血の婚礼」には花嫁を略奪された男が、略奪した男と相打ちになる顛末があって、老女の乞食(死神)と白い顔をした若いきこり(月)が出てくる。月夜の森が死の舞台なのがロルカの作だなぁと。
子供の頃、活字をたくさん読むのが苦手だったので、読書の取っ掛かりは詩集だった。そして上の学校に上がって、文章の勉強をしたときの先生は詩人だった。社会生活でお世話になった画廊主さんも詩人だった。そして私は詩のなんたるか?を考えるうちに、絵を描くことに落ち着いたのだった。という昔語りを、この五月は生きていた。
いんぱるぱぶれに今まで描いた絵やエッセーも、気が付いたところなど、少しずつ手直ししていた。サイトってメンテしないとね。不思議倶楽部もメンテしなくちゃ😱
自分が絵を描くにせよ、文を書くにせよ、殺し殺されるアイデアって思いついたことがない。花嫁を奪った男を殺す、殺したら殺される。自分の想念の中にないものは人生に入ってこないというから、自分は殺人や殺害とは、無縁に生きられるということか?
ベッドのなまぬるいバラの下で
死人たちがうめいている
順番を待ちながら
私はこの最後のフレーズを、死と背中あわせの愛という風に解釈していた。
詩と死は同じ音(オン)だった。音は波動だ。色彩も波動。喉と眼の浄化中なので、痒くなったり涙が出たりしている。過去に語ったこと、見たこと、我知らず吸収してしまった負の波動、日常の中で見たり聞いたりしながら、波動修正は進んで行く。
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愛の部屋も研鑽中。男性の王国に女性が入る。これが愛の姿だという。そして男性性は入ってきた女性につくさなければならない・・・男性性というのがデリケートなところ。

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