Mysteria
Mysteia
子供の頃、太陽ブローチと三日月ブローチを買いました。すぐに太陽ブローチを失くしてしまったので、もう一度、太陽を買いました。するとまたすぐいなくなったので、太陽は無しにしました。月が輝くのは太陽ゆえなので、それでいいやと思いました。
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ちょっと不思議なことがありました
祖母が死んだ年、家の庭には種まきもしないのに、今迄とんと見かけない花たちが、次々に現れた。青いツユクサ、背の高いヤマユリ、白薔薇は花の中からもう一輪、花を咲かせた。まるで花のアクロバットだ。夏の暑さで葉を落とした薔薇は、ぼこんと一輪、枝から直接、花を咲かせたと思ったら、あれよという間に枯れてしまった。サーカスは早々にテントを閉じて、あの世へ帰ってしまったのだ。
花が咲いたあとは、こんなことも
つねづね思うんですが、ゴキだってイニシエはカブトくんと同じ、森の虫だったハズなのに、すっかり都会のエイリアンになっちゃってるなぁと。あ、でもワタシ、ゴキと和解した経験があるんです。Bilain Guilanでお話します。
おつぎは、こんなことが・・・
UFOが東の空に現れたのは、年の瀬も迫った夕暮れだった。駅前の商店街を抜けて、住宅街へ入る一本道に出ると、正面には広い空が広がっている。そこにぽっかりとオレンジ色の光が浮かんでいた。あまりにもはっきりしているので、目がくぎ付けになった。ずんずんと私はUFOの浮かぶ空へ向かって歩いた。そのまま3分?いや5分経ったか? UFOは噂通りジグザグ運動をしたかと思うと、ぴぱーっと光って夕暮れ空に消えてしまった。家に着くと何だかふらふらした。私はUFOに酔っていた。
夢日記
10代の終わりごろから、夢日記をつけてきた。美しい夢も怖い夢も見た。少女のころほど、夢を見なくなったけど、目覚めの際に啓示を受けることは多くなった。こうして人は肉体を離れて、再び天界へ戻るために、魂のトレーニングをつんでいるのだと、思う。
たとえば、こんな夢・・・
奇妙な夢を見た。ビルの階段を下りていくと、壁一面に目が瞬いている。すべて単眼で、モノクロームだった。私は目のひとつひとつの前に立ち、それをのぞき込んでいた。これら、目のひとつひとつには、心の秘密が隠されている。ふとそんな啓示が頭に浮かんで、私はそこを足早に去った。早く帰らなければならない。私は駅に通ずる道を急いだ。そこは見知らぬ場所だったというのに。
つづく・・・