エーテルの玉
エーテルの玉
どうして仙骨の調整なんかするようになったかと言えば、鬱になったからだった。私は思春期を迎えたころ、ひどい鬱になっていた。その時も大学病院の神経内科に行って、安定剤をもらってというお決まりのパターンだった。安定剤を飲んでも眠くなるばかりで、肝心の鬱は晴れない。これじゃだめだと思っていたところに出会ったのが、仙骨の調整だった。心と体のバランスをとるために、備わっているのが仙骨という骨で、仙骨はその人の手のひらと大体、同じ大きさで、そのたなごころには、目に見えないエーテルの玉を抱いていると言う。このエーテルの玉が歪みなく、高速で回転しているのが、心身共に健康な状態だと聞いた時、自分がどうしてこんな鬱状態なのか、その謎を解く鍵がきっと見つかる。見つけられると思った。果たして、私は鬱から生還できた。以来、仙骨の調整は自分の心身を保つために続けるようになり、医者へかからなくなった。何か不調が出れば、仙骨の調整をしてもらうようなった。だからビランギランも仙骨で解決する進路をとった。
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