こんもり深い緑
こんもり深い緑
炎天が続いている。緑が日に日に深みを増す。夏の梢は黒い。黒は木の中の水分の色。木々はたっぷりと水分を蓄えて梢を広げている。だから木陰に入るとあんなに涼しいんだ。
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アルチュール・ランボーが詠っていた。ほらあそこ、深い緑の茂み、ふと牧神が顔を出し、赤い花をはんで呵々と笑い、消える。茂みは花を揺らしながら、またもとどおり午睡の中に沈む。
緑の中の赤い花。この季節、私が近所で見つけた赤と緑は、家々の庭先に咲く薔薇とゼラニウム、ザクロの花、区民農園で色づくトマト。赤と緑のコンビネーションは、自然界の最も強いコントラストをなしている。それが男女の性倒錯を和らげるヒーリングカラーであると(オーラソーマで)知ったのは、もうずいぶん前。その頃、倒錯と言われてもあまりピンとこなかったけれど、ジュワルクール大師によれば、倒錯はアトランティス時代、過剰なセクシュアリティーへの探求から始まったそう。男性の女性化が流行ると戦争が起きるとは、歴史からの教訓で、今や現実に戦争が起こっているから、みんなでよく考えなくては。人類はどこへ行こうとしているのか?
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牧神はあらぶるスピリット。あらぶるって荒ぶるじゃなくて現ぶるがホント。スピリットたちは私たちの近くにいて何がホントのことなのか、教えたりはしないけれど、サジェストしている。正しい選択に辿り着くため、人類はすったもんだの只中にいる。
自然界が教えてくれた最強のコントラストを、人は正しく使い分けているトコロもある。緑のゴーサイン、そして危険だ止まれの赤。
炎天下、緑は深く黒を帯びる。黒=水のサジェストは、魂を活かし続ける命の水、人々の想念、そして現実社会における状況の流れを表しているんじゃないか? 人類の活動が神のハート(感情)の現れというなら、三界(霊・マインド・現実)での活動を通して、波動は植物・動物・鉱物界へと影響していく。
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こんもり深い緑色。牧神が食べたのは何の花だったろう? 私は黄色いパイナップルを食べながら考えている。
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緑の茂みに咲く紅い薔薇。したたる緑が恋人たちの秘密を守る。不思議な時間を始めた当初の恋人たち。フォトショ画こと始めだったなぁ。一枚の絵にするのが手いっぱいだった。
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そこで今になって、ちょっと動かしてみると、あら不思議、楽し気。
前の絵は、二人とも少しだけ眉毛をしかめているの。悲恋だもんね。そこが素敵なんだけど。
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