雑談パロパロ
雑談パロパロ
一昨日アップしたハロウィンな女性像、デルヴィル先生の「Mysteriousa」のパロディだと書き添えるのを忘れていましたので、本日はパロディの雑談と、させて頂きます。
デルヴィル先生のミステリオーザはパリのアメリカ詩人・スチュアート・メリル氏の奥さんをモデルに、リラダンの「未来のイヴ」に感化されて描いたと、言われています。つまりアンドロイドを夢見て描いたんですね。それが判ると、このオレンジ色のアフロヘアーをした女性の奇妙な感じが、人間と機械の中間を19世紀的に表現したんだと納得できます。
メリル夫人が、寄りかかっている本に三角があって、三位一体を表しているということですが、自分はフリーメーソンなどのオカルティズムの意味合いが強そうだなぁと、踏んでいます。うちの曽祖父はフリーメーソンに入りたいと、のたまっていたそうで、この時代(Mysteriousaは1892年の作品、曽祖父は1871年の生まれだから21歳)流行ったんですかねぇ? ちなみにメーソンリー(フリーメーソンの会員の呼称)には、エリザベス陛下でもなれないそうです。つまり女性はメーソンリーになれない。もともと石工の協定から始まったメーソン。女性は石屋とは関係ないってこと? 確かに石を組んだりするの重そうです。
水彩画風のサラサラ描き 線の一発決めがポイント
こちらの親子さんは、ヴィジュ・ルブラン画伯がご自分とお子さんを描いた絵のパロです。1789年の作なんですが、ロココ調の服装ではなく、ナポレオン夫人のジョセフィーヌの肖像に見られるような、バストの下で帯をしめるゆったりした服装のルブラン画伯が、片肌抜いでいるのが特徴的です。こちらの母君と息子さんは、シャツ姿の方が自然かなと。
我が先祖が初めて渡欧した際に驚いたのは、西洋の婦人はもろ肌脱ぎだ!ということでした。着物でもろ肌脱ぐといえば、ケンカする時とか、洗髪する時とか、常ならん状況ですから、両肩を出している正装には、びっくりしたでしょうね。今、聞くと笑い話ですが。
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