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縁切りの呪い

縁切りの図

縁切りの呪い

縁切りの呪い

着任の日から、ぶん殴り記念日までの2年半、私は自己欺瞞の中で生きていた。顔を思い出すだけで吐きたくなるソノヒトを、好きになろうとしていたのだ。私も懲りないヤカラだった。嫌いな人は嫌いでいいのだと、家庭の事情から学んでいたはずなのに。ソノヒトが嫌がらせを言うたびに、顔で笑って心で呪っていた。そう!私はソノヒトに縁切りの呪いさえ、かけていたのだ。シロウトの呪いなんて効かないなーと、思っていたけれど、ソノヒトは暮れも近いある日、子宮筋腫がガン化したと言った。私は驚いたふりをした。内心、そうだろうなと思ったから。自分の気に入らない人を押し除ける闘争的な生き方をしていれば、子宮を痛めるだろうと思ったのだ。子宮は命を受け入れる神聖な器だ。命が子宮に宿った時、命はまず女性の形をとる。男も女も女性から生まれ、命はみんな一度、女性になるとすれば、人を受け入れることは何より大切だという摂理ではないか? ソノヒトは手術を機に退社していった。手術は成功してその後、お元気だと聞いている。私のビランは呪い返しとも言える。春水先生は、そういう風に考えない方がいいですよと、言ってくださったけれど。そして呪いまでかけたソノヒトこそ、私自身の嫌な部分そのものではなかったか?

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