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髪長姫

髪長姫

髪長姫

髪長姫 髪長姫

長い髪を描いていると、つい調子に乗って、髪がどんどん長くなって、ラプンツェルみたい・・・そこでちょっとラプンツェル考。メーテルリンクのペレアスとメリザンドの中にも、メリザンドの長い髪がペレアスの上に降りかかる場面があったけど、あれはラプンツェルが下敷きになっている感じ。長い髪の毛が秘めた想いのうねりとなって、愛する人のもとへと伸びていく。

髪長姫 長い髪の姫を閉じ込めているのは、魔女とか女庭師とかいわれる薬草や魔術にたけた老女。老女と美しい乙女の共犯関係を乱すのは王子の出現。髪長姫は王子と逢瀬を重ねて身ごもって、それを知った老女は姫の髪を切って荒野へ追い出す。姫の気持ちが自分を離れたとみるや、追い出すところが魔女なんだね。姫は自由になったけど、安住の地は奪われて、愛する夫とは生き別れ状態。かたや王子も姫がもういないと聞かされて、絶望のあまり塔から身投げして、死ななかったけど、カラタチの茂みに落っこちたから、棘にやられて盲目になる。O嬢の彼氏も目が見えなくなるもんね。恋の成就に試練はつきもの。

髪長姫 目が見えなくなるって、この世の価値観から引き離されること。ラザロも目が見えなくなってキリスト教徒の迫害者から一転、イエスの弟子になる。能楽の弱法師も、目が見えなくなって見えてきたものを尊んでいる。人生のステージが大きく変化すると次の段階へ進む。すると試練のご褒美が待っていて、王子は姫と再会する。姫の方も荒野でひとり母になり、子供たちと生き延びているんだから、これもすごい人生の大転換。二人が再会すると、愛の純粋さがものを言う。姫はうれし泣きにむせんで、懐かしの夫を抱きしめて、涙がふたつぶ見えない目に降りかかると、王子は光を取り戻す。王子は姫と子供たちを自分の王国へ連れ帰り、二人は末永く幸せに暮らしましたとサ。  

  女性の涙は効く! 

アニばらの人物たちもよく泣くよね

ラプンツェルの長い髪は、恋をおびき寄せる蛇、捉えた恋を引き上げる釣り糸、老女が守る安住の地に自分を縛り付ける縄。妖しくも麗しい姫の運命を導いたのは、恋に身を任せた本能と、荒れ野で発揮された直観。もしかして、これもひとつの「おまかせの境地」かも? 直観を磨くには思いついたことをそのまま実行すること。大抵の人は、自分に都合の良いように捻じ曲げてから実行しているそう。それで、せっかくの宇宙からのサポート、正常波動からのメッセージを受け取っても、本来の方向が違ってしまう。結果、直観無視同然で、ただの自分よがり。これでは直観が磨かれない・・・思い当たりマス。

髪をとく幸せな時間  薄物のお寝間着で

絵はがきのモチーフを選ぼうとして、以前の絵を少々手直しと思って始めたら、あれもこれもとやりたくなって、同じ絵を繰り返し描くハメに。同じ絵を12枚も描いたフォン・シュトック先生は、遠慮なく売れるモチーフをどしどし描いて、御殿が建った!

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