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前世の顔

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前世の顔 前世の顔

前世の顔が透けて見える。山手線のホームで電車を待っていた時だった。あの雑雑たる人々が行き交う中で、ハッとした。2~3歳くらいの女の子がしゃがで、こちらを見ている。あまりに無遠慮な凝視、その瞬間、わが目を疑った。どう見てもその子、中年女性の顔をしている。どうして、幼児なのに? ははぁ、前世の顔が透けているんだと、直観した。しゃがんだ子の周りには空間ができて、視線を遮るものがないので、お互いまじまじと見つめ合ってしまった。この女性と私、前世でどんな関りがあったのだろう?

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その場がどういう風にお開きになったのか、忘れてしまったけれど、この世に転生してきて間もない子供には、前世が透けて見えることもあるんだなぁと、印象に残る出来事だった。その後も何度か、そういう顔に出会ったので、そういうものなんだと、思うようになった。

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ある時、新聞をめくっていてハッとした。ブランコに座っている2~3歳の女の子と、並んで立っている弟。幼いふたつの顔が並んで笑っているんだけど、どう見ても普通じゃない。怨霊の顔にしか見えないのだ。ギョッとして記事を読んだら、若い母親のネグレクト事件だった。担当刑事の言葉が胸に刺さった「30年この仕事をしているが、最悪の現場だった」と。その子たちはマンションの部屋に3か月閉じ込められて、餓死していたのだ。二人とも、殺されるために生まれて来たんだ。殺されるほどの何をしたのだろう? 前世でいったい何があったのか? 母親は風俗嬢だったというから、人間の中にある獣欲、そこから抜け出せない何が彼らを留めているのか? 私には知る由もなかった。

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前世の顔 2~3歳という年齢は、前世からの因縁を祓う時期なのかも知れない。因縁を祓う・・・これは一生かけての大仕事、命をかけてやり遂げることなのかも知れない。だから七五三を祝うのか? 人が三歳、五歳、七歳になったとき、危機を無事に乗り越えられるように、神仏の前に詣でる習わしになったのか?

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自分は2歳の時、こんな現世にいたくないと絶望していた。それは生まれた家庭環境のせいだと、長いこと思っていたけれど、もしかして我が家の、家系的な因縁を祓うためだったのではないかと、最近、考えるようになった。因縁は自分だけの問題ではない。直系の親族や先祖の問題を含んでいるのだ。因縁が解消される道を辿るべく、人は血族に生まれる。これが本筋なのではないか?

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私は自分と家族の前世について知っている。知るべき必要があったので、知らされたというべきだろう。そこから私が学んだのは、自分が血筋というものに、囚われないで生きる、生きていいのだと、理解することだった。囚われなく生きることが、親族や先祖たちの因縁解消にもつながる、ということではなかったか?

何が根拠かと言えば、家族や親族のことで恨む気持ちが消えたから。絶望や鬱、心の中から負の要素が消えて、私は体調不良から解放されている。病気じゃないのに頭が痛い、身体が重い、憂鬱な気分・・・それは心の中の負のエネルギー、目に見えないところの原因。全てにおいて心のレベル、想念、エネルギー体などと言われるところで、何かがあるのだと考える。そういう視点から物事を見る。あの世で修業を続けている先祖たちも、その線を行っているはずだ。

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前世の顔

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人は転生を繰り返す。今生で私はどこまで、何を学べるだろう?

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