怪我をした
怪我をした その1
また膝をやってしまった。絶望的!目の前真っ暗!いったいこれはどういうこと?!・・・つまりコレ「ちょっと待て!立ち止まってちゃんと考えろ!」の、人生からの警告だったのダ。きびし~い!!!
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即刻、南先生にメールして遠隔治療をお願いした。時間が来て治療が始まるとすぐに、す~っと顔面から抜けて行くものがあったので、怪我の原因は精神的なことから来ていると察した。
仕事を変わって一か月。これでいいんだ。楽しいじゃないかと、自分に言い聞かせていた。なんか違うと本心では思っていたのに、胡麻化していた。
けれども、ここを通らなければならなかったのだ。私にはクリアしなければならない過去からの問題があったから。5年前、子供のときに怪我をした膝を、もう一度、怪我した。これは改善作用、これで歪んでいる身体が正しいポジションに戻るんだと思っていたけれど、どうも早合点だった。一応治ったけど、まだなんかくすぶっているなぁと、内心感じていた。でもそれが何なのか、判らないままだった。
それが今回、一気に判明した。話が唐突に飛ぶようだけど、私は女性に惹かれる傾向があった。5歳で幼稚園に入園した時から、自分にはそういう傾向があると、うすうす感付いていた。9歳のころ、図画の講師だった先生を、とても意識した。先生は当時の女性としては長身で、痩身な中性的な感じの人だった。同級生より絵が上手かったので、先生が私のデッサンに注目してくれると、ときめいていたのを覚えている。でも、それだけで、なんでもなかった。
その後も女性に惹かれる傾向は続いた。それでも恋愛感情とは違う何かだと、自分では自覚していたから、これって何だろう? 解らなかった・・・。
そして今回の怪我で見事判明。なぜ、女性たちに惹かれていたのか? 私は母の面影をさがしていたのだ。まだそんなコトやってるのか?!と、自分でも驚いたけど、両親や家庭とあまり縁がなく、他人に囲まれて育った私は、まだそこを卒業していなかったのだ。そしてさらに、私が惹かれる女性たちには、必ず家庭の事情があった。離婚、お子供さんの障害。そう、これは自分の母方の傾向。それを無意識に感知していたのだ。
今回の怪我は、職場の上司の女性がぎっくり腰を起こして、遠隔治療をご紹介した直後に起こっていた。その上司の娘さんが怪我の前日、突然職場にやってきた。娘さん、ちょっと視線がオロオロしている感じが変わっている人だなぁと、思ったら、知的障害があるので施設に入っていると、すかさず説明があった。私の中で「あ、まただ」と囁く声がした。
直感は誤らないというけれど、自分は間違いなく、そういう女性たちを嗅ぎ分けていたのだった。孤児院育ちのマリリン・モンローが、ずっと父親の面影を探していたという話を聞いて、ようやるゼ! と、内心馬鹿にしていたんだけど、自分のそういう傾向を否定したかったからだと、今なら認めマス。
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怪我の当日はタテになっていると、3倍に腫れあがっている膝が痛むので、仕方なく横になって、なぜか聖ヨセフ、憐れんでください。私たちの父・聖フランシスコ、助けてくださいと、父的な存在を頼りに祈っていた。あまりにも父と縁がない自分は、本来もっと父的存在を頼りにするべきで、そうしていいんだと思うようにして、自分を鼓舞している。
そうして怪我をしたショックと、やるせなさを何とかしたくて考え続け、祈り続けていたらついに、自分が母の面影を探していたという「過去からの想念」を意思気するに至った。
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そうか、そうだったのか・・・認めた途端またもや、ふ~っと顔面から抜けて行くものがあって、身体がほわっと温かくなった。私は自分の本当の気持ちに辿り着いたのだ。
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