怪我をした その2 怪我の功名
怪我をした その2 怪我の功名
怪我の功名とは、南先生の言葉であります。今回の怪我で気付きがあったのは、先生の促しのお陰だったと、お伝えしたら「怪我の功名ですね」と、お返事を頂いたのでした。
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怪我の二日目も、まだ長らくタテになっていられなかったので、横になりつつ考えていた。すると、すごくムカつくビジョンがふたつ浮かんできた。ひとつは赤ちゃんがおっぱいを飲んでいるところ。これを見るとなぜかは知らねど、腹が立つ自分がいた。今なら、母の面影を求めていた自分をして、母乳で育っていないことが、ムカつく原因だと解る。これは明らかにジェラシーだ。自分には与えられなかった安逸の時。母が自己犠牲を私に出し惜しみした恨み・・・来た来た。母に関する潜在的なものが、次々と出てきた。出てきたからには、ようこそ、いらっしゃいました!と、素直に認めて受け入れる。私は目をつぶって、赤ん坊だった頃の自分にもどり、母の乳房を吸うところをじっと心に思い描いた。
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もうひとつは「ふしぎなポケット」の歌。この歌を聴くと、甘ったれたこと言いやがって!と、子供心にムカついていた。食べることに不自由はなかった証拠に、私は栄養満点、太めで背も高い大きな子供だった。4歳から台所に立っていた私は、パンケーキを焼くのが得意で(当時はホットケーキと言っていた)おやつによく作っていたし、おばあちゃんもよく作ってくれた。友達にうらやましがれたこともあって、ちょっと自慢だった。
しかし、お子様ランチなんか食べないわよっ!の、ツッパリ童子だったのだ。自分に子供らしさを禁じていた。やはりこれも片親で、寮母をしていた祖母のもとで、しっかり者を演じていたせい。子供のころは、ちゃんと子供でいいんだよネ。つまりこれもツッパリ疲れ。本当はふしぎなポケットが欲しかったのだ。だから、これも認めて受け入れる。
お世話になったシスターが、お菓子の中ではビスケットが一番好きだとおっしゃっていたっけ。それにクッキーモンスターなんてキャラクターもいた。英語でビスケット、米語でクッキー、仏語でビスキュイ。うん、確かに世界中で愛されているお菓子だ。
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まど・みちお 作詞/渡辺 茂 作曲の童謡
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思えば、まど・みちお先生ってスゴイお方!こういう素直な感性を、生涯お持ちだったわけだから。素直に生きるって、本当に大切なことだ。つい、ひねくれてツッパルんだからね。インナーチャイルドとも、ちゃんと和解しておかないと、こういうことになるんだ。きちんと心得ておかなくちゃ。
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それからもうひとつ、左の仙腸関節に、おととしからあらわれたまま、ずっと治らない炎症も、今回の怪我の要因だったと、考察を続けている。
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