Blog いんぱるぱぶれ

ありがとう!

Merci!

ありがとう!

Merci! ありがとう!

月曜日の午前中、久しぶりに春水先生のところへ伺いました。今住んでいる家のことで、ご相談をしたかったのです。自分は生涯ここに住むだろうと思っていましたが、一人合点ではないことを確かめたかったというのでしょうか。先祖と自分のこと、家のこと、そして、これからの自分について誰かに話を聞いてもらえたら、人生の整理整頓になるのになぁと。自分にはもう家族がいないので、家や先祖のことについて、腹を割って話せる年長者が必要でした。そこで思い切ってお訪ねすることにしたのです。

話を進めるにあたって、家の外観や家族の写真を用意しました。私は祖母から、父の写真は一枚もないと聞かされていましたが、祖母の死後、父と母の結婚当日の写真を、祖母の桐のタンスから発見したことがありました。死ぬまで黙っているなんて! どうして、こんなことをしたんだろう? これは絶対、春水先生に伺ってみようと思っていました。お訪ねする月曜日を待ちながら、こんな風に話を切り出そうと、自分一人でリハーサルを続けていました。すると前日の日曜日、なんだか悲しい気持ちがこみあげてきました。そうか、これが祖母の気持ちだ。写真を隠していたのは、このやるせなさだったのだ。娘の不幸な結末に終わった結婚生活。そして生まれた孫・・・先生にお会いするために続けたリハーサルは、私にとって心の整理になっていました。整理といっても、まだ内心混沌としていましたから、春水先生にお会いしたら、家人たちへの恨みつらみの話題になるだろうと、思っていました。ところが当日、不思議なことが起こったのです。

春水事務所に無事、到着。春水先生、ちょっとお声がガラガラしておられました。お話しのし過ぎかなぁと思っていましたが、先生、お小さい時から、ぜんそくの気があったそうでした。(母と同じだ・・・)

まずはじめに、家の写真を取り出してお見せしました。かわいらしいおうちですねと先生。そういえば祖母もそんな風に言っていたっけと、思いつつ、父母の結婚式の写真を取り出しました。スーツ姿で並んでいる若い父と母。先生の第一声が「まぁ、可愛いらしいご夫婦ですこと!」そっか、お父さんもお母さんもかつて、可愛かったんだと思ったら、私の中の何かが、動きました。それから祖父母のセピア色の写真では、まあ、こういう写真をきちんと、とってあって・・・と。そういえばそうだなぁ。幸せなことかもしれない。おじいちゃんもおばあちゃんも、そしてわが両親も、結婚式をあげて、晴れ着でにこにこ・・・嬉しい時も楽しい時もあったんだ。そう気がつくと、こちらの心も日本晴れになって、恨みつらみの雨雲はどこへやら。それからあとは、お話しの間中、こちらケラケラ笑って喜んで、家も先祖から頂いた財産というところに落ち着いて、春水先生の、運気は自分で出すものなんですよの言葉に送られて、事務所を意気揚々と後にしました。

春水先生は決して否定的なことをおっしゃらず、これからの現実的なことに徹してお話をしてくださり、私の潜在意識にあること以外、予言的なことは極力おっしゃらずにおいてくださったので、私の中の否定的な感情は霧散して、しっかり先を見据えて、どう行動したらいいのか、私が自分で解るように、流れをつけてくださったのでした。そうして、私は自分の中の負のエネルギーが、いつの間にか感謝に変容していることに気づいたのです。

家に帰って、ありがとう!ありがとう!と、何度も大声で言っていました。すべてにありがとう!という気持ちです。自分の中に長らく溜まっていた負のエネルギーが、ついに変わり始めたのです。その証拠に太陽神経叢の辺りに詰まりが出て、まるで胃炎にでもなったよう。みぞおち辺りがひきつって、おへその周りがグルグルしましたが、この動きは改善作用に違いないと思いましたので、不安はありませんでした。南先生にお話すると、否定的な感情が感謝の気持ちに変わったので、負のエネルギーが緩み始めたのでしょう。否定的な想いを感謝に変容できるなら、周囲にもそういう皆さんが集まり始めるでしょうと教えて頂いて、またひとつ新しい経験となりました。

春水先生から、ありがとうと何回言えますかと、伺ったことがありました。口先だけのありがとうではなく、腹の底からありがとう!恨み節だらけだった自分に、こんな日が来るとは驚きです。居間の本棚は、私にとって祭壇のような場所なのですが、今、そこでは両親と祖父母が、結婚式の晴れ姿でセピア色の夢のように、微笑んでいます。まるで相愛の二人のように。

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