花婿さんのびっくり顔
花婿さんのびっくり顔
話が飛びます。布袋さんについて、なんぞかんぞと書きましたが、それほど布袋びいきではないので、釈明をします。布袋さん、もとをただせばキューピーさん。キューピーさんは20世紀初頭のアメリカ人イラストレーター、ローズ・オニールさんの作品です。オニール先生は、晩年にHO-HOという人形を作っています。全体像はあぐらをかいた大仏さん、ムードはキューピーのオジサンバージョン、顔は布袋さんチックな大笑い。キューピーのお次がなんでHO-HOなの?と、考え出したらとまらなくなって、布袋さんのあの笑いには、何か謎が隠されているに違いないと思いつき、調べるうちにリラックスこそ神業の見解に至ったのでした。
そしてキューピーさんたちですが、たくさん仲間がいて、人間の子と遊ぶのが大好きな、気のいい妖精たちです。
キューピーたちは、女の子の夢に現れたりするだけでなく、指揮者&オーケストラの楽団員をやったり、大工さんや消防士になったりで、その活躍は絵本になったり、人形になったり、ステッカーになったりしています。ある時、ふと見たステッカーにウェディングをやっている一コマがありました。ははぁ、当時はこういうのジョークだったんだと、印象に残ったのです。花婿さんが椅子に座って、花嫁さんが傍らに立って、彼をぎゅっと押さえつけています。花婿さんのびっくり顔が、非常識への「笑い」になっているのです。
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21世を生きる自分からすると、花嫁さんが男勝りも当然あり。当のオニール先生も最初のご主人は顔だけ良くって浪費家で、お金をたかられていたそうだから、なるほどなぁと、言いたいところですが、そんな、ちょっと切ない人生経験も、ほほえましい作品に昇華してしまうのが、オニール先生の優しいところ。さすがキューピーさんたちの生みの親。愛だなぁ、愛・・・。
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