道化師は夜の住人。彼は異界の声を聴く人だから。夜は異界とつながっていてあなたの潜在意識に呼びかける。眠りの中で。夢の中で。
眠っている間、あなたは異界からの知恵を学んでいる。それは現世の言葉に翻訳できないから、夢のことは覚えていない。それらの知恵は、あなたの潜在意識の中に蓄えられている。
自分でも知らない内に夜の秘密を抱いていることになる。闇が星たちを宇宙の腕(かいな)に抱いているように。闇はすべてを贈り出す母、星たちは夜空で瞬きながらこの世へ転生する魂たちを待っている。だから瞬く星をみると手を振っているように見えるんだ。
ヴァスラフ様は手記の中で書いている。「私は星を知っている。星は夜空で瞬きながらおいでおいでをしている」と。おいでおいでこっちへおいで。星たちは何を語ろうとしているのか?
ペトルーシュカは夜の部屋にいる。部屋は星でいっぱいだけど、星たちの言葉はペトルーシュカに届かない。彼の心は塞がっている。それは人形としてのパッション。
パッションは情熱と受難。ペトリューシュカは恋敵の刃に倒れる。そうして人形の魂は、魔法で命を吹き込んだ人形使いに報復する。ペトルーシュカの受難は、バレエ団を解雇されたあとのヴァスラフ様と似ている。

ペトルーシュカとヴァスラ様のことを考えていたら、ひと月経ってしまったのデシタ。信じられない。
動画詳細:ボリショイ・バレエ:火の鳥の帰還DVDより「ペトルーシュカの部屋」
音楽:イゴール・ストラビンスキー 振付:ミハイル・フォーキン
舞台美術と衣装デザイン:アレクサンドル・ベノワのオリジナルスケッチを基に復元
撮影監督:マリア・ソロヴィオワ ボグダン・ヴェジビツキー ボリス・ミハイロフ
ペトルーシュカ:アンドリス・リエパ バレリーナ:タチアナ・ベレツカヤ
マジシャン:セルゲイ・ペトゥホフ



















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