モルグで通訳をせよ
モルグで通訳をせよ
死体置き場で、何を通訳しろというのか? モルグで通訳をする・・・この言葉の裏にあるものは、何だろう? 石畳の道を歩きながら、私は考える。
大きなシャッターが閉まっている。横の小さな扉は開いている。ここがモルグだ。通訳をするったって、どうすりゃいいの? 素知らぬ顔で、私は通り過ぎる。呼び止める人もないので。ところがある時、はたと呼び戻された。
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人が死を迎えた時、人の欲求が作り上げた感情体は、肉体周辺を漂っているので、肉体を焼き払うことで、この世への執着を絶ち切ることができるという。
肉体から命が引き上げられたあとも、想念が残っているというわけだから、人間というのはなかなか複雑なもの。この手の想念が、時としてお化けに見えたりするんじゃな~い?
それからこんな話も。地球の長い歴史の中で、大地は死体を飲み込み過ぎてしまったから、火葬は土葬より地球に負担をかけない方法なのだと。死ぬ時だってエコロジーであるべき、だよネ?
つまり燃やすって、尊いことだったんだと、今さら気が付いたりして。火の作用は神性の表現、人が炎を神聖視してきたのには、こういう意味があったのだ。
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モルグで通訳をせよ。10代の終わりに夢で見た言葉。それをずっとずっと考えていたら、アリス・ベイリーの本(秘教治療・下)に、火葬は土葬より云々、なんてことが書いてあって、ははぁ、死んだ身体をどうするかにも、ちゃんと意味があるんだと合点した次第。以前は宿題もらっちゃうような夢を、けっこう見ていたんだけど、最近は少し先のことについて、予言めいた夢を見ています。
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ホントは恋人たちについて、書こうと思っていたのに、モルグになっちゃうモニカの不可思議な時間デシタ。
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