夏草の枯れるころ
夏草の枯れるころ
夏草がようやく黄色味を帯びてきた。アジサイもカラーもまだ青々としている。雨が多くてまだそんなに寒くないから。生え放題にしてしまった夏草をむしろうと、まだ暗いうちから庭へ出る。下生えを歩くカエルはもういない。虫の声もない。静かなものである。
朝顔が咲いていたところに種は見当たらない。あの暑い夏も、もうどこにもいない。いつも不思議な気がするんだ冬の手前に来ると。
ヨーロッパって、夏は暑いから草が枯れて、木々は青々。冬は草が青々、木々は枯れてる。降誕節のアッシジはそうだったよ。
暑い夏も、寒い冬も過ぎていく。喜びも悲しみも過ぎていく。私にはそれがうれしい。今日、南先生から、仙人は足の裏で考えるというお話を伺った。足の裏と頭のてっぺんから少し離れたところには、人が天と地とつながるエネルギーポイントがある。天と同じように大地も神の体の影。私たちは天と地の間で生きているから人間と呼ばれている霊と物質の間の存在。そして霊と物質は本来ひとつだから、身と魂は一体というところへ、行こうとしている。どういうことなんだろうね?
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