闘わずして勝つ
闘わずして勝つ
ウィルスにも精神性があると、南先生から伺った。だからやっつけようとすれば、向こうさんも生き残りをかけて反撃して来る。わが身にとっても、やられたら、やり返したくなるのが人情だ。生き物はみんなどこか似ている。
と、思っていたら、いきなりハチが目の前に現れた。真っ黒なアナバチだ。大きな羽音でブーンと言っている。あわてて天窓を開けて、ご退出頂いた。どこから入ってきたんだろう? キッチンの天窓? 階段の小さな窓?
アナバチみたいな黒いハチは毒性がないそうで、性質も大人しいとか。羽音が大きいから、怖い感じがしたんだけど、そう言われれば、そばでブンブンしてた感じは、おとなしげだった。いきなり部屋の中にいて、ハチだと思ったから驚いたけど、素直に窓から出て行ったし。
アナバチの出現は、じつは初めてではなかった。たぶん8年くらい前(波動修正療法を受け始める前年?)になるかと思うんだけど、2階の大窓を開け放していたら、何だかハチの羽音がする。カーテンのこちらから伺っていると、窓の支柱に開いている鍵穴に、黒いアブみたいなのが入って行く。飛んで行ったと思ったら、また戻ってくる。これは何かやらかしているなと、調べてみたら、アナバチの巣作りだと判明した。コラコラと思ったけど、さらに詳しく調べてみると単体で一個の卵を一つの巣穴に産むとあった。だとしたらそれほど、こちらは困らない。軒を貸して母屋を取られることもない。そんならいいやと、そのままアナバチの観察を続けた。驚いたことに幼虫を狙っているらしき黄色スズメバチが、さっそく偵察に来ている。危うしアナバチ!けれども、親バチはどこ吹く風で、せっせとエサを運んでくる。そしてこれでよしとなったら、穴を塞いで行ってしまった。
やれやれ、アナバチには悪いけど、そのあと窓は閉めてしまった。卵が孵っても知らないよ~だ。果たして、卵は支柱の中でちゃんと孵化。翌年、黒い亡骸が床に落ちていた。
主よ、憐れんでください キリスト、憐れんでください 私たちの罪を許してください
しかし、ここで終わったわけではなかった。初夏になると、またやってきたのだアナバチが。何かハチにだけ解かるしるしでもあるのか? この場所はハチの習性に組み込まれてしまったのか? また羽音がするので、今年はご勘弁とばかりに窓を閉めた。以来、窓を開けっぱなしにするのはやめる。
そのうち、仕事と母の介護が忙しくなって、昼間、のんきに窓を開けてるなんてなくなった。ハチなんか忘却の彼方。母が亡くなるまで、わが人生、暗夜行路になったから。そうして航路は母の喜びサンサンに辿りつき、暗夜の面影も抜けてきた頃、またもやアナバチに出くわした。今年は天窓からやってきた。と、そのとき私の中で閃いた。そうだ!スマッジングだと。
乾燥させたホワイトセージの葉に火をつけて、煙で浄化する方法なんだけど、これ、アナバチに効くに違いない。さっそくセージに火をつけて、煙を窓枠の辺りに沿わせてみた。すーっと清涼感のある、どこか辛いような匂いが辺りを漂う。
ブーン、ブンブン・・・来た! 窓の近くにアナバチが飛んできている!来るか、入ってくるか、どうか? すると羽音がフーンと遠くなる。行ってしまった。これはいいこと思いついた。しばらく毎朝、スマッジングを続けよう。ハチは7時~8時の間に来る。私の方が早起きだ。アナバチだって、ここは巣作りに適さないと判ったら、もう来ないだろうから。
春先、具合が悪くなった時も、唐突にそうだ!ルイボスティーを飲もう!と閃いて効果ありだったけど、アナバチ → スマッジングも、よくこそ閃いた。やっぱり波動修正療法で波動が整ってきたからかしらと、しばし感慨に耽った。
アナバチは、バッタや蛾の幼虫を食べる益虫だというし、クモがいるとゴキが減るっていうし、アオバズクは畑のネズミを食べるっていうし、コロナだって熱帯の森林に住んでた菌だっていうし、みんな生態系の一員だ。だから、闘わずして勝つ方法を、選ばなくてはと思う。
Swears on a Sword 剣に誓う
良い追い出し方を思いつかれて良かったと思います。
お家に入ってきたハチはキボシトックリバチとよく似た行動をとっているように思いました。
平和的な解決はモニカさんの心のゆとりの証でしょうと思います。
キボシトックリ?トックリのような巣を作るハチ。家の中に入ってくるハチなんですか?
この世にはなんていろんな生き物がいることでしょう!ひたすら関心!
家に来ていたのは、赤茶色い翅に真っ黒くろでしたから、クロアナバチのようでした。
今朝もスマッジングしましたが、ご訪問はなかったようです。
ここは適さないと、判断されたのかなと。だとしたら、助かりです。
ちゃんと場所を覚えているんだから、お利口さんですが。
そうそう、庭に来ていたのはキタキチョウですね。
ぱっと見、シジミチョウのイエローバージョンかと、思いましたが。
小さき者たちを見つめていると、深く大きな世界が見えてくるようで、不思議です。
クロアナバチはずんぐりしてますね。体長は3センチくらいがふつうのようです。土の中に穴をふり巣を作る。キリギリス類が幼虫の餌。
キボシトックリバチは直径一センチほどの壺状の泥の塊の巣を作るそうです。植物の枝などにこの巣を作ります。
代用品があればそこに巣を作ることもあるようです。幼虫の餌はシャクトリムシなどです。巣の中の幼虫は一匹。(昭和58年 府中の昆虫ガイドブック)
ハチの仲間は毎年同じ場所に巣を作る傾向にあるように思います。ハチに理由を聞いてみたいです。
ほんと、ほんと!理由を聞いてい見たいです。
やっぱり、あるものを利用しちゃえとか、ここは安全だったったとか、
サバイバルの知恵でしょうか。
そしてトックリさんもアナさんも、一人っ子政策ってことですね。
今朝もスマッジングしました。
ハチじゃない虫にも、防虫効果があるようです。
蚊がいないの・・・。