Blog いんぱるぱぶれ

幽体離脱1

アストラル体・小

幽体離脱1

退院した私は4歳になっていた。副腎皮質ホルモンを2年間投与された私は、4歳なのに35キロの肥満体になり、5センチほどの段差の上がり降りもできない体になっていた。体が不自由なせいか、ある朝、幽体離脱をした。家の上空、はす向かいの神社にある大きな欅の上空にいた。このまま戻らなければ、私は自由だ。空は広くあり余るほどの自由がある。そう、私はこの世のしがらみから自由になりたかったのだ。どうしてかと言えば、家族になった人たちが嫌いだったから。しかし私は、この嫌いな人たちと家族になるために生まれてきたのだった。

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