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ビラン事始めの頃、知り合いだった老婦人(運勢学の先生)に嘆いた。すると「良かったじゃない、皮膚で。内臓になんか出たら大変よ!」のひと言で、「あ、そっか。確かに、そう言われればそうだ。」と、思った。

しかし、夜ごと日ごとに、繰り返す炎症は、プロメテウスの懲罰さながら。神々から火を盗んだかどで、毎晩ハゲワシに内臓をえぐられて、昼のうちに治って、夜にまたハゲワシに・・・これが永遠に続くはずだったんだけど、永遠は放免になった。全くひどい懲らしめだけど、恩赦もあり。

それからヨブ。命だけは取るなと神に言われて、悪魔はヨブを全身の皮膚病にした。皮膚病は命に別状はないけれど、痒みや痛みはひどいもので、ヨブは素焼きのカケラで体中をひっかいて、自分の生まれた日を呪って、嘆いた。そこへ友人たち(じつは天使)が慰めにくるんだけど、あまりの惨状に一緒になって嘆き始める。すると彼らに神の声がおよぶ。神様は、スバルの鎖を引き締め、オリオンの綱をおまえに緩めることができるのか? なんてお説教する。そんなことできるわけないから、ヨブは嘆き節をひっこめる。軽々しくものを申しましたと言って。

さて、ここでわが身を振り返る。プロメテウスみたいに偉業の代償で、懲らしめにあったわけじゃない。ヨブみたいに義人だから悪魔の目にとまって、試みにあったわけじゃない。自分の不注意から、薬剤を吸収してしまったわけで、手袋をしないで薬剤を使い続けた根底には、殴りつけるほど嫌った先輩助手に対して、対抗意識があったと、気が付いた。まったく馬鹿みたいだった。

内臓ではなく、皮膚に出て良かったじゃない? 今でもあの言葉が胸に響く。内臓の苦しみは免れた。もうこれ以上、馬鹿をやらないための安全装置、試練の中にも慈悲があって、助かり。

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コメント

    • 松本 涼
    • 2020年 9月 12日 7:41am

    無事に糜爛を切り抜けられて良かった。
    劇薬である消毒関連の薬剤の取り扱いに関しては取り扱いも含めて施設や病院がきちんと管理するのが基本と思います。

    • 涼さん、ありがとうございます。
      ヘロヘロで間もなくゴールかな?
      でもスパッと行かないですね、皮膚って・・・。
      何だかビンボークジ引いてるよなって、思うことがあるんですが、
      頭ぶつけないと考えないタチらしく、そう言うめぐりあわせなんだと。
      ヒーリングがわが道だと、思うこの頃です。

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