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ひみつ その1

ひみつ

ひみつ その1

水に流す ひみつ その1

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「ひみつ」という言葉の秘密は、火と水。火と水がひみつなのでした。

このところ眠りが、日常の中で大きな位置をしめています。目をつぶって、眠りの中で考えているのです。内面の修復が進んでいる時、エネルギーが内に向かうので、眠りが必要なのです。長時間ではなく1時間とか2時間とかの間、眠りの中で思い出をもう一度、生きたりしているようなのですが、どうもはっきりしません。夢がはっきりしないのは、言葉にならない次元で学んでいるからだと、聞いたことがあるのですが、どうもそうらしいのです。

私はちょうど鬱のさなかに、タルコフスキー監督の「ノスタルジア」という映画を何十回も観ていました。ということを思い出したのは、くだんの眠りから覚めたとき、映画の中の、温泉のシーンが頭に浮かんだからでした。映画の舞台はイタリアのシエナ、聖カテリーナゆかりの地に、宗教的狂人がいて、彼はろうそくをともして熱い水(温泉のこと)を渡ることで、世界を救済できると、考えているのでした。なんとも象徴的なテーマで、鬱な私の心に、ぐさりと刺さったのです。

温泉
温泉

GIF画像の説明:映画の温泉シーンでは、女性は頭にタオルをまいて、バスローブを着て、ほかにつれの男性が3人いて、一緒に温泉につかっているのですが、ひとり中折れ帽をかぶった人がいて、温泉に帽子かぶって入るのかと、面白かったのでアレンジして描きました。青いサンバイザーはシメオン・シャルダン(18世の風俗画家)の自画像から拝借。シャルダン先生、髪を布巾みたいな布でくるんで、眼鏡をかけて、青い日よけを着けているのでした。日よけの素材は何なのか、絵を見ても判然としませんが(革?フェルト?)この時代に、もうサンバイザーの発想があったんだと、帽子大好きの私は喜んでしまいました。

どうして、ろうそくを灯して熱い水を渡ることが救いになるのか?(聖書の)創世記には、水の面手を意識が漂っていたという記述があるので、熱い水は原初の水、ろうそくは光=神の意識で、原初の状態にもう一度、神の意識をもたらせば、全て神の意識のもと、生まれ変わるというような発想なんだろうなぁと、勝手に解釈していました。文学的で詩的な(私的と言った方がいいかも?)考え方ですが、こういう文学的、詩的な表現が心に希望を灯すのも確かで、私は鬱の心を抱えながら、その文学的、詩的な希望にすがっていました。

そのせいか、鬱のころには映画で見たような温泉に入っている夢をよく見ました。自分の心も浄化を求めていたのだと、今にして思うのですが、今の私は、以前ほどヴィジュアルな夢を見ません。波動修正療法で、心身のバランスが整ったせいで、映画などの外的なヴィジュアルや文学的な言葉に頼らないでも、自分のヴィジョン、自分の言葉が見える、話せるようになったからだと思います。感情という名の水は、こうして私の心の中で、洪水や大雨を引き起こすことなく、きちんと統制がとれるようになったのです。なので今、鬱のころ親しんでいたアートを見ると、懐かしいのですが、ああ、ずいぶん思い悩んでいたんだなぁ、深刻すぎるなぁと、思います。

水と火。ふたつの相反するエネルギー。と思っていましたが、このふたつ、緊密な協力関係にあることが解ってきました。これがひみつの秘密のたるゆえんだったのです。

つづく→

温泉から上がったら、長い髪を整えよう。

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ブラッシング

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なんだか女性のお顔、セルジュ・ルタンス風になりました。ルタンス先生のメーキャップは、口紅をひくだけで2時間かかると、山口小夜子さんが書いてました。あの完璧なおメークはそうして出来上がっていたのデシタ。すごーい!

髪を整えたら、一休みしよう。

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私の胸に

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