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木霊

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卵 木霊

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木霊は音の反響に過ぎないとはいえ、ちょっと面白い現象です。山岳地帯の日本では、山彦と呼んだりしますし、木霊と書く通り、木の精霊の仕業と言われてきました。

ギリシア神話では響きを意味するエコーです。最近、ナルシスに恋したニンフ・エコーの後日談を知りました。彼女、悲惨な死をとげていたんですね。悲劇の一部始終を見ていた大地の女神ガイアが、彼女を憐れんで、彼女の声が世界の隅々まで響くようにしたと、ありました。

エコーは黄金の舌(巧みに語る声)を持っていたので、ニンフたちの元を訪れるゼウスの浮気が、ヘラにばれないように、言葉巧みにごまかす役目をしていました。ある時それがバレて、ヘラの怒りを買ってオウム返ししか言えないように、呪いをかけられます。それで恋したナルシスに、愛を打ち明けることもできず、拒まれてしまいます。もっとも、自分しか見ていないナルシスでは話にもなりませんが。

と、ここまでの話は知っていました。そしてその後日談ですが、エコーは失恋のさなか、牧神のパンから恋を打ち明けられますが、エコーはパンを愛せません。怒ったパンは、子分の羊飼いたちに命じて、エコーを八つ裂きにしてしまいました。

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木霊 哀れナルシス、エコー、パン。みんな恋が実らない。報われない愛の連鎖です。相愛になれないって本当に辛いことです。しかし、この報われなさ、空しさが、自分の心の中にもあるんだと読者が気付く時、憐れみの心、慈悲の念が生じるのではありませんかと、この物語は問いかけてきます。

作中、エコーの悲劇を、ガイアの憐れみが浄化しています。報われない愛を救うのが慈悲。こう考えると、牧神パンが象徴しているのは、嵐や地震など自然界の破壊力。自然は破壊もしますが、神羅万象の循環の中で、自己再生も果たします。ちょうどエコーの黄金(持って生まれた才能)が一度死んで、世界中にあらわれる現象、木霊として甦ったように。

夕暮れ空 エコーの後日談をどうして知ったかと言えば、夕暮れの空が、美しかったからなんです。

先週、帰宅途中に見たコーラルピンクとモーブに染まった空を見て、この二色使い、きっとオーラソーマのボトルの色だろうと調べてみたら、118番のエコーだったのです。

118番エコーのボトル

オーラソーマは色彩、植物、鉱物の治癒力を総括したヒーリングシステムです。色が持つヒーリングパワーについて、詳細な臨床事実を示しています。イギリスの薬理学に詳しいヒーラーの女性が、糖尿で失明してから霊視によって生み出した話が有名です。

アジサイの紫、北極星からの紫の光線。紫には浄化のエネルギーがあります。モーブは薄い紫色ですが、淡い色味というのは、白色光が増して、より強力なエネルギーになっていると理解すべきだそうで、モーヴの浄化作用が、コーラルの表す肉体的・精神的なダメージを解毒する…これがエコー・ボトルのヒーリング作用だそうです。それで、あのとき見た夕暮れ空の色は、あんなに美しかったんだ。

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木霊

オーラソーマの考え方には「恐れと愛は同時に存在できない」と、あります。これは波動修正療法を続けている私としては、正常波動バランスと異常波動バランスは、同時に存在しないという事実につながりそうです。

そして「恐れ」について、こんな風に解説が続きます。私たちが外側に作ったスペース(空間)が恐れであると。ちょっと抽象的な話で分かりにくいですが、自分にはハタと思い至るところがありました。

先日、右大腿骨周辺にモヤモヤがあったと書いたのですが、最初に思いついた言葉は、モヤモヤというより、なんだかここに空間がある、という感じだったのです。そうか、骨の周辺を取り巻いていた空間は恐れだったのかと、思わぬところで正体発見、驚きました。

5歳の私がマルク注射で被った痛み。痛みは恐れになり、そこにとどまり、自分でも分からないまま、想念としてエネルギー体にとどまっている。人をとりまく想念は、こんな風に緻密にできあがるんですね。

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この15年の間、両手がひどい皮膚炎になり、介護が終わって抜け殻になりしました。それはまるで、ナルシスやエコー、そしてパンのように、報われない愛を生きるみたいだったかも知れません。それでも、春には木の葉が芽吹くように、萎えた心も再生します。そして辛かった過去から解放されて、新たな歳月の中を生きて行く・・・

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私が最初に、パステルを使って描き始めた頃、ナルシスをテーマにしたことがありました。象徴派大好きの私には、興味をそそる物語だったのです。自分の中にいる異性に恋をするナルシス。ここにはどんな秘密が隠されているんだろう? 水鏡の自分に身を焦がす狂乱の恋。そして憔悴の果て、水仙に変身した美青年。報われない愛によって自己愛が変成して、慈悲に辿り着く。花に変身するってこういう意味だったのかと今、エコーの後日談を読んで思い返しています。

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ナルシス

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水仙の花ことばのひとつは神秘。美青年が変身した水仙の花には、凛々しい姿と清々しい香りで、見る者を霊妙な世界へ誘う神秘があります。Amen!

アーメンは「確かに」の意味

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